2016年 07月 03日
BRM717宇都宮300km水上 試走 |
さて、試走報告2日目です!
湯西川200kmでは、まぁ何とか脚が筋肉痛に襲われる前にゴールできたので
カーボローディングに特大ハンバーグをたいらげて
ゆっくり就寝したわけですが、
翌朝起きてみたら、やっぱり若干の張りは残っている模様。
まぁ4000m以上登ってサラ脚ってのもありえませんね^^;;
まぁ、山岳とはいえ苦しむのが目的じゃないんで、
楽しく森林浴サイクリングの2日目、早速いってみましょーw
スタートして10kmほども走れば
こんなのどかな田舎道!
川の流れはまるでガラスのような透明度!飲めるんじゃないか?とか考えたりw
そんな緩斜面をダラダラと登っていくと、
古峰神社 一の鳥居を迎えるあたりから最初の本格的な登りが始まる。
途中、仁王像が出てきたらそろそろ古峰神社。この先は本格的な秘境区間。
10%オーバーの激坂連続に早くも汗だくだけど、
適度に湿った森の空気で熱中症の心配はなさそう。
目を上げると
遥か彼方まで山が重なり、人の気配などどこにも無い^^;; この雰囲気を求めて山に来ているのかも。
頂上付近で小鹿の兄弟(?)なんか見かけながら、粕尾峠から足尾へダウンヒル。
この区間はワインディングで道は細く、見通しは悪く、路面は荒れ と、3拍子揃った悪路なので
R122に出るまではソロソロと徐行で下る^^;;
広い国道に出たら、広くて気持ちのいい下り坂。
渡良瀬川にかかる赤いアーチ橋や
渡良瀬渓谷鉄道など、オブジェクトも次々と。
PC1には予定より30分ほど先行して到着。
更に30分休憩の予定を20分に圧縮して再スタートしたので、これで貯金が40分ほど稼げました♪
この界隈は採石場としても使われてるようで、こんな工場も。
そんな下り坂の国道を更に10kmほど下ったら、
県道に逸れて再び登り坂。
しかも、登り始めからいきなり10%オーバーの激坂です^^;;
但し、坂が急な分、長さはそれほどなく、
登りきれば、こんなキレイな水田が広がります。
この辺は小規模ながら渡良瀬川の河岸段丘になっているようです。
そんな農村と渓流の中を縦断して奥の山へ向かって進むと、
こんな「いかにも秘境!」な林道に突入!
斜度もいきなり急上昇で勾配も8%を超える。
ここが意外と骨のある登りで、登れば登るほど険しくなる山道は最後10%にまで迫る。
その頂上が
くず葉峠です。
といっても、峠を示すオブジェクトはこんな地味な標柱ですが…
地図にも載っていないマイナーな峠ではありますが、
色々調べてみると意外と歴史のある峠でもあるようです。
下りに入ると、程なく別荘地らしい集落を経て、
今度は赤城山の裏側をまわる県道に出ます。
センターラインも入り、広くなった道幅で、周囲の景色も広がります。
2つ目のピークを過ぎると、今度は気持ちのいいダウンヒル!
前に出たワゴンが遅くてイラつきますが、そこは我慢^^;;
クルマが途中の民家へ逸れたところを見計らって、ここぞと高速ダウンヒル!
道幅が広く路面がキレイなので、思い切ってコーナーに飛び込んでいけます。気持ちいい!
途中からの景観は
山また山!の原生林の上に広がる真っ青な空! 絵に書いたような初夏の風景♪
ひたすら下り続けて、ようやく下りきったかな? ってとこで
今度は園原ダム下の渓流と並行する。
ダムの下流は往々にして水が濁るもんだけど、ここもあまり水はキレイじゃなさそう(´;ω;`)
といっても、ここも首都圏の飲み水になってる筈。
濁っていても汚れているわけではないのです。
下りきったところで早くも1.5L用意してきた飲み水が底をついたので、売店の自販機で臨時休憩。
この区間は補給地点が極端に少ないので、止まれるところで止まっておかないと^^;;
再スタートしてすぐに、今度は「利根沼田望郷ライン」に入ると、またまた登りに入ります。
さすがにここまでひたすら登りが続くと、そろそろ脚が売り切れてきます( ̄▽ ̄;) まずいなぁ…
とにかく中間地点 水上のPC2までたどり着けば昼食の大休憩を予定していたので、
そこまでは何とかもたせなければ…
全国屈指の規模の河岸段丘の高低差を利用して、水力発電もこの辺では盛んです。
利根川上流域のダムも、大半が水力発電の役割を担っていたりします。
一旦激坂を武尊山の中腹あたりまで昇ると、こんな高原の畑地が広がります。
木々と山の間からは対面の赤城山と麓の畑地、下界の沼田市街が一望できます。
まさに名前通りの「望郷ライン」ですね
そんな盆地を見下ろすルートは山の中腹を走っているので、
補給ができそうなポイントは、ここ「道の駅川場」くらいかな?
ここは売店だけでなく食堂もあって食事にも使えそうです。
もっとも、ここからPC2まではあと20kmほど。私はそんなわけで、ここはスルーしました。
コースはジェットコースターのように上下左右へと曲がりくねる。
登りはあるけど長さはそれほどでもなく、
下りの勢いでそのまま次の登りに突入できるので、見た目ほどは消耗しません。
体力の消耗をテクニックで補える という意味では面白いコースかも。
路肩には紫陽花の群生。梅雨時らしく、コース全域に渡って、至るところで目の保養ができました
更に、途中からルートを北に逸れて石神峠を越えると水上側へ降りられます。
この辺で再度ボトルの飲料が底をつく。やはりこの区間、補給の困難さがネックになりそうです。
民家が出てくると広い幹線道路のK61はもうすぐ。
PC2直前の斜張橋。デザインに凝った巨大橋、全国各地に増えましたね~
PC2はコンビニの駐車場が狭いので、大人数で押しかけると迷惑になるかも。
買い物のあとは、500mほど先にある「道の駅みなかみ水紀行館」に移動して補給した方がよさそうです。
私は、というと… ここの道の駅の
「ダムカレー」!これが目当てでした^^*
こいつは八木沢ダムですね。
キレイなアーチ型になっていて、専用にデザインされた皿に
カレーがキッチリせき止められています。
前日の「川治ダムカレー」は、造形にもうひとつ工夫の余地ありかな? と思ってたので
ビジュアルの完成度はこちらが上ですね。
なので、
ダム決壊~!!
なんて遊びもできますw
味は妙な酸味がありつつ、辛味自体は唐辛子に頼り切ってる感じで、
より深みのある川治ダムカレーの方が上だったかも。
まぁこの辺は好き好きなので、参加者の皆さんには、ご自身の舌で
確かめていただきたいところです。
(ってぇことは、2日連続参戦しなきゃならん ってことだw)
ちなみにボリュームは文句なし!
このあとPC4までの60km、坤六峠越えも無補給で乗り切れました♪
さて、ここまででエェ加減脚は売り切れ。
さすがに初日200kmで4600mを登った翌日、2日目も150kmを走って3000mを登った脚は
無傷というわけにはいきません。
「あと半分 150kmも走るんかぁ~ しかもこれからカテゴリ超級が2本も…(;´д`)」
と考えると、軽く絶望的な気分になります。
ここでDNFしちゃえば輪行で帰れるじゃん… とか、弱気な考えが
頭をよぎってしまいますが、そこを振り払って
「関東有数のダム群を拝みにいこうじゃないか!」と気持ちを奮い立たせます。
後半戦に出ると、図ったように雨が降ってきました^^;;
太陽が燦々と降り注ぐ中に雨も降り注ぐ。天気雨。
どうやらこの先の谷川岳上空の雨粒が風に運ばれてきているもののようです。
自転車は容赦なく汚れますが、寒くなるほどでもなし。
むしろここまで灼熱の空気の中でちょうどいいクールダウンになって有難い。
脚も少し回復し、折からの緩斜面もあって少しスピードアップします。
どうやら雨は通り雨だった模様。すぐに止んで路面もほどなくドライに戻ります。
ルートは集落を抜けたあたりから俄かに斜度を増し、
藤原ダムに到達。
利根川上流ダム群の中でも、八木沢ダムに次いで重要な位置を占める巨大ダムです。
この先、洞門の激坂(最大斜度15%!!)を経て湖畔を巡る。
キレイな湖面と周囲の原生林。坂のきつさをしばし忘れる絶景が連続します。
そして更に
利根川水系最大提高を誇る奈良俣ダム!
石積みの美しいロックフィルダムです。
この先あたりから、右側に渓流を従えた本格的な登山路に入っていきます。
「利根水源の森」。本BRMのハイライトです
こんな深山に分けいる急勾配の連続をひたすら登っていくと、
こんな見事な清流が右側を流れます。もぅこのまま飲めそうw
2年前も同じルートを走ったのですが、あのときは
土砂降りの中を重量級の折りたたみ小径車BD-1で走ったので、
途中で押し歩きまで入り泣きが入ったもんです^^;; が、
さすがに軽量カーボンロードは素晴らしい!
急勾配をものともせずグイグイ登る。
とはいえ、そろそろ売り切れ始めた脚は徐々にスピードを落としてくる。
どうしたもんかな~? と考えているときに思い出したのが、
最近始めた職場の自転車部の週末練でJPT参戦(!)の選手さんからもらったアドバイス。
「『踏む』ペダリングと『回す』ペダリングを適宜使い分けて筋肉への負担を分散できるよ」
そういえば、昨年ローラー練で「踏む」ペダリング寄りの練習をしてきた私ですが、
元々ロードに乗り始めた頃は「回す」ペダリングでした。
今、ヘタレた脚なら、踏むより回した方が、ペースは落ちても疲労は回復できるかも!?
と思って試してみたところ、意外なことに、それまで7~8km/h程度に留まっていたスピードが
一気に10km/hオーバーまで跳ね上がる。
体重を使った「踏む」ペダリングよりも、トルクを犠牲にして高回転で稼ぐ
回すペダリングの方が速いってのは意外だけど、私は元々回転型のペダリングが向いてるのかも!?
という大収穫♪
極限状態に追い込まれると、人間は1ランク成長できるのかもしれないw
まぁそれはともかく、そのあとは「あああああああ!!!ぐるぐるぐるぐる」
と、(気持ちだけ)小野田君の気持ちになってケイデンス主体でペースを稼ぎ(でも100rpmに届いてないw)
坤六峠までに予想より更に30分稼いで16時すぎにKOM到達!
う~んSR600以外でここに来るのは、また違った感慨があるなぁ。
この調子なら5時すぎにはPC3片品に到達できるかな?
と、この次のダウンヒルも、先ほどモノにした「高速型ケイデンスペダリング」を使って一気に下る。
なんだか疲労度が今までと桁違いな気がするけど敢えて考えないことにするw
片品はデイリーストア。広い駐車場でのんびり休憩。
もはや立ってるのもやっとなレベルに消耗(飛ばさなきゃいいのに^^;;) してたので、
道端の縁石に座って30分の大休止をとる。
さて、ラスボス金精峠攻略に出かけるか と重い腰を上げたのが18時ちょい前。
距離は25km、標高差は1000m。今の私の実力なら2時間もあれば攻略できるだろう。
目標は20時までに攻略完了。疲労はハンパないけど、
今までのペースを考えればまぁ何とかなるかな?
尾瀬大橋をくぐっていよいよ最後にして最大のヒルクライムに挑戦!
序盤は3~5%の緩斜面。
ギヤに余裕あるので軽めのギヤでとにかく回す。
ペースの掴み方は人それぞれでしょうけど、私の場合は上昇速度をひとつの目安にします。
まず、GPSに速度と斜度を同時表示させます。
速度に斜度を掛け算すれば、一時間あたりの上昇高度を得ることができます。
全力出して酸欠状態の脳みそでも、1桁同士の掛け算は可能w
私の出力の場合、1時間あたり700mくらいが目安。
これより下がればもう少し頑張れる。上回るとちょっと頑張りすぎ(どっかでヘタレる)
ところが、人間の身体ってのはそう単純じゃなくて、そんなヒルクライムを1時間も続けてると
段々この上昇速度が鈍って600m/hを保てなくなる。
折しも斜度も本格化して8~9%を示し始める。
ここであらためて脚を切り替えて、例の「ケイデンスクライム」を使い、
上昇速度を一気に900m/h程度まで上げていく。
脚はともかく、心臓は既に悲鳴をあげているけど、金精峠1840mを登りきれば
あとは下りと平地のみ。構わず売り切るつもりで回し続ける。
ヒルクライムでここまで使い切ったのは初めてかも^^;;
金精トンネル到着は予定より20分も早い、19時35分でした♪
あとはお待ちかねのダウンヒル! と言いたいところですが
まだ油断は禁物。
下りはワインディングの連続にグルービングのレコード状の溝が掘られているので
慎重に下ります。
ようやく直線が出てきてもスピードは上げません。
と思ってたら、案の定というか、左から小鹿が猛スピードで飛び出してきました
デジャブかよ!!!( ̄▽ ̄;)
今回はセンターライン寄りをスピード抑えて走ってたので、
咄嗟にブレーキかけて無事切り抜けましたがw コワイよぅ・゜・(ノД`)・゜・
また、夜になって標高1300mはさすがにちょっと寒い。
ウィンブレ出そうかと余程迷ったけど、
まぁどーせ30分でいろは坂降りるんだし と、そのまま半袖短パンのまま通過。
お陰で洗濯物がちょっとだけ減ったぞ、嫁w
いろは坂を下って、最後の通過チェック 日光のサンクスに辿り着く。
昨年と違って制限時間を外したので、ギリギリ隊の皆さんには朗報じゃないでしょうか^^*
最終区間は森林公園まで32kmを走るのみ!
はいいんですが、その前半は、またちょっとした林道区間。
まぁここまで来たら200mかそこらのヒルクライムはなんてことないでしょw
…と言えればいいんですが、もう完全に売り切れちゃった脚は、
ケイデンス云々なんて言ってる余裕は完全に無くなっちゃいました^^;;
パインズGCまで頑張ってヒルクライムをこなしたら、あとは延々と下りのみ。
ここでキッチリ回していけば、40km/hくらいは余裕で稼げる区間の筈なんですが、
もはや全て絞り尽くした身体では、そもそもペダルを回すだけの余力さえ無し。
ただ惰性でダラダラと転がるのみで文挟まで。
その後田野までは、軽くアップダウンがあるので少々漕ぎますが、
それでも平均30km/hを保つのがやっと。
田野からの2本の登りは、5km/hまでスピードを落としてカタツムリ走行。
まぁいいじゃん、貯金は既に4時間近くあるんだし。
ようやくゴールの「自然休養村管理センター」にたどり着いたときには、
もう立っているのもやっとの状態でした。
ゴールチェックの写真撮影とメールのあと、
クルマに戻ったものの、自転車を車載する余力もなし。
しばらく運転席のシートにぶっ倒れて数分間気絶してました。
と、まぁ、2日間連続の山岳は、やはり負担はハンパない感じでしたが、
2日間にわたって延々と山の中を冒険できるというのは、
非日常を楽しむ というブルベの本質に対しては
ど真ん中の楽しみ方 といえるかもしれません。
また、難関をクリアしてゴールにたどり着いた時の充実感は
何にも代え難いものである という気持ちを新たにしました。
これが、ゴール時に仲間とスタッフが待っている
通常ブルベの参加者の皆さんなら、完走のよろこびもひとしおでしょう。
というわけで、準備から既にブルベは始まっています!
機材準備、コース調査、体のコンディション など、
万全で本番に臨んでください。
それでは当日、森林公園で皆さんをお待ちしています!
湯西川200kmでは、まぁ何とか脚が筋肉痛に襲われる前にゴールできたので
カーボローディングに特大ハンバーグをたいらげて
ゆっくり就寝したわけですが、
翌朝起きてみたら、やっぱり若干の張りは残っている模様。
まぁ4000m以上登ってサラ脚ってのもありえませんね^^;;
まぁ、山岳とはいえ苦しむのが目的じゃないんで、
楽しく森林浴サイクリングの2日目、早速いってみましょーw
スタートして10kmほども走れば
そんな緩斜面をダラダラと登っていくと、
適度に湿った森の空気で熱中症の心配はなさそう。
目を上げると
頂上付近で小鹿の兄弟(?)なんか見かけながら、粕尾峠から足尾へダウンヒル。
この区間はワインディングで道は細く、見通しは悪く、路面は荒れ と、3拍子揃った悪路なので
R122に出るまではソロソロと徐行で下る^^;;
広い国道に出たら、広くて気持ちのいい下り坂。
PC1には予定より30分ほど先行して到着。
更に30分休憩の予定を20分に圧縮して再スタートしたので、これで貯金が40分ほど稼げました♪
そんな下り坂の国道を更に10kmほど下ったら、
県道に逸れて再び登り坂。
しかも、登り始めからいきなり10%オーバーの激坂です^^;;
但し、坂が急な分、長さはそれほどなく、
この辺は小規模ながら渡良瀬川の河岸段丘になっているようです。
そんな農村と渓流の中を縦断して奥の山へ向かって進むと、
斜度もいきなり急上昇で勾配も8%を超える。
ここが意外と骨のある登りで、登れば登るほど険しくなる山道は最後10%にまで迫る。
その頂上が
地図にも載っていないマイナーな峠ではありますが、
色々調べてみると意外と歴史のある峠でもあるようです。
下りに入ると、程なく別荘地らしい集落を経て、
今度は赤城山の裏側をまわる県道に出ます。
2つ目のピークを過ぎると、今度は気持ちのいいダウンヒル!
前に出たワゴンが遅くてイラつきますが、そこは我慢^^;;
クルマが途中の民家へ逸れたところを見計らって、ここぞと高速ダウンヒル!
道幅が広く路面がキレイなので、思い切ってコーナーに飛び込んでいけます。気持ちいい!
途中からの景観は
ひたすら下り続けて、ようやく下りきったかな? ってとこで
ダムの下流は往々にして水が濁るもんだけど、ここもあまり水はキレイじゃなさそう(´;ω;`)
といっても、ここも首都圏の飲み水になってる筈。
濁っていても汚れているわけではないのです。
下りきったところで早くも1.5L用意してきた飲み水が底をついたので、売店の自販機で臨時休憩。
この区間は補給地点が極端に少ないので、止まれるところで止まっておかないと^^;;
再スタートしてすぐに、今度は「利根沼田望郷ライン」に入ると、またまた登りに入ります。
さすがにここまでひたすら登りが続くと、そろそろ脚が売り切れてきます( ̄▽ ̄;) まずいなぁ…
とにかく中間地点 水上のPC2までたどり着けば昼食の大休憩を予定していたので、
そこまでは何とかもたせなければ…
利根川上流域のダムも、大半が水力発電の役割を担っていたりします。
まさに名前通りの「望郷ライン」ですね
そんな盆地を見下ろすルートは山の中腹を走っているので、
ここは売店だけでなく食堂もあって食事にも使えそうです。
もっとも、ここからPC2まではあと20kmほど。私はそんなわけで、ここはスルーしました。
登りはあるけど長さはそれほどでもなく、
下りの勢いでそのまま次の登りに突入できるので、見た目ほどは消耗しません。
体力の消耗をテクニックで補える という意味では面白いコースかも。
更に、途中からルートを北に逸れて石神峠を越えると水上側へ降りられます。
この辺で再度ボトルの飲料が底をつく。やはりこの区間、補給の困難さがネックになりそうです。
PC2はコンビニの駐車場が狭いので、大人数で押しかけると迷惑になるかも。
買い物のあとは、500mほど先にある「道の駅みなかみ水紀行館」に移動して補給した方がよさそうです。
私は、というと… ここの道の駅の
こいつは八木沢ダムですね。
キレイなアーチ型になっていて、専用にデザインされた皿に
カレーがキッチリせき止められています。
前日の「川治ダムカレー」は、造形にもうひとつ工夫の余地ありかな? と思ってたので
ビジュアルの完成度はこちらが上ですね。
なので、
なんて遊びもできますw
味は妙な酸味がありつつ、辛味自体は唐辛子に頼り切ってる感じで、
より深みのある川治ダムカレーの方が上だったかも。
まぁこの辺は好き好きなので、参加者の皆さんには、ご自身の舌で
確かめていただきたいところです。
(ってぇことは、2日連続参戦しなきゃならん ってことだw)
ちなみにボリュームは文句なし!
このあとPC4までの60km、坤六峠越えも無補給で乗り切れました♪
さて、ここまででエェ加減脚は売り切れ。
さすがに初日200kmで4600mを登った翌日、2日目も150kmを走って3000mを登った脚は
無傷というわけにはいきません。
「あと半分 150kmも走るんかぁ~ しかもこれからカテゴリ超級が2本も…(;´д`)」
と考えると、軽く絶望的な気分になります。
ここでDNFしちゃえば輪行で帰れるじゃん… とか、弱気な考えが
頭をよぎってしまいますが、そこを振り払って
「関東有数のダム群を拝みにいこうじゃないか!」と気持ちを奮い立たせます。
後半戦に出ると、図ったように雨が降ってきました^^;;
どうやらこの先の谷川岳上空の雨粒が風に運ばれてきているもののようです。
自転車は容赦なく汚れますが、寒くなるほどでもなし。
むしろここまで灼熱の空気の中でちょうどいいクールダウンになって有難い。
脚も少し回復し、折からの緩斜面もあって少しスピードアップします。
ルートは集落を抜けたあたりから俄かに斜度を増し、
利根川上流ダム群の中でも、八木沢ダムに次いで重要な位置を占める巨大ダムです。
この先、洞門の激坂(最大斜度15%!!)を経て湖畔を巡る。
そして更に
石積みの美しいロックフィルダムです。
この先あたりから、右側に渓流を従えた本格的な登山路に入っていきます。
「利根水源の森」。本BRMのハイライトです
2年前も同じルートを走ったのですが、あのときは
土砂降りの中を重量級の折りたたみ小径車BD-1で走ったので、
途中で押し歩きまで入り泣きが入ったもんです^^;; が、
さすがに軽量カーボンロードは素晴らしい!
急勾配をものともせずグイグイ登る。
とはいえ、そろそろ売り切れ始めた脚は徐々にスピードを落としてくる。
どうしたもんかな~? と考えているときに思い出したのが、
最近始めた職場の自転車部の週末練でJPT参戦(!)の選手さんからもらったアドバイス。
「『踏む』ペダリングと『回す』ペダリングを適宜使い分けて筋肉への負担を分散できるよ」
そういえば、昨年ローラー練で「踏む」ペダリング寄りの練習をしてきた私ですが、
元々ロードに乗り始めた頃は「回す」ペダリングでした。
今、ヘタレた脚なら、踏むより回した方が、ペースは落ちても疲労は回復できるかも!?
と思って試してみたところ、意外なことに、それまで7~8km/h程度に留まっていたスピードが
一気に10km/hオーバーまで跳ね上がる。
体重を使った「踏む」ペダリングよりも、トルクを犠牲にして高回転で稼ぐ
回すペダリングの方が速いってのは意外だけど、私は元々回転型のペダリングが向いてるのかも!?
という大収穫♪
極限状態に追い込まれると、人間は1ランク成長できるのかもしれないw
まぁそれはともかく、そのあとは「あああああああ!!!ぐるぐるぐるぐる」
と、(気持ちだけ)小野田君の気持ちになってケイデンス主体でペースを稼ぎ(でも100rpmに届いてないw)
坤六峠までに予想より更に30分稼いで16時すぎにKOM到達!
この調子なら5時すぎにはPC3片品に到達できるかな?
と、この次のダウンヒルも、先ほどモノにした「高速型ケイデンスペダリング」を使って一気に下る。
なんだか疲労度が今までと桁違いな気がするけど敢えて考えないことにするw
片品はデイリーストア。広い駐車場でのんびり休憩。
もはや立ってるのもやっとなレベルに消耗(飛ばさなきゃいいのに^^;;) してたので、
道端の縁石に座って30分の大休止をとる。
さて、ラスボス金精峠攻略に出かけるか と重い腰を上げたのが18時ちょい前。
距離は25km、標高差は1000m。今の私の実力なら2時間もあれば攻略できるだろう。
目標は20時までに攻略完了。疲労はハンパないけど、
今までのペースを考えればまぁ何とかなるかな?
序盤は3~5%の緩斜面。
ギヤに余裕あるので軽めのギヤでとにかく回す。
ペースの掴み方は人それぞれでしょうけど、私の場合は上昇速度をひとつの目安にします。
まず、GPSに速度と斜度を同時表示させます。
速度に斜度を掛け算すれば、一時間あたりの上昇高度を得ることができます。
全力出して酸欠状態の脳みそでも、1桁同士の掛け算は可能w
私の出力の場合、1時間あたり700mくらいが目安。
これより下がればもう少し頑張れる。上回るとちょっと頑張りすぎ(どっかでヘタレる)
ところが、人間の身体ってのはそう単純じゃなくて、そんなヒルクライムを1時間も続けてると
段々この上昇速度が鈍って600m/hを保てなくなる。
折しも斜度も本格化して8~9%を示し始める。
ここであらためて脚を切り替えて、例の「ケイデンスクライム」を使い、
上昇速度を一気に900m/h程度まで上げていく。
脚はともかく、心臓は既に悲鳴をあげているけど、金精峠1840mを登りきれば
あとは下りと平地のみ。構わず売り切るつもりで回し続ける。
ヒルクライムでここまで使い切ったのは初めてかも^^;;
金精トンネル到着は予定より20分も早い、19時35分でした♪
あとはお待ちかねのダウンヒル! と言いたいところですが
まだ油断は禁物。
下りはワインディングの連続にグルービングのレコード状の溝が掘られているので
慎重に下ります。
ようやく直線が出てきてもスピードは上げません。
と思ってたら、案の定というか、左から小鹿が猛スピードで飛び出してきました
デジャブかよ!!!( ̄▽ ̄;)
今回はセンターライン寄りをスピード抑えて走ってたので、
咄嗟にブレーキかけて無事切り抜けましたがw コワイよぅ・゜・(ノД`)・゜・
また、夜になって標高1300mはさすがにちょっと寒い。
ウィンブレ出そうかと余程迷ったけど、
まぁどーせ30分でいろは坂降りるんだし と、そのまま半袖短パンのまま通過。
お陰で洗濯物がちょっとだけ減ったぞ、嫁w
いろは坂を下って、最後の通過チェック 日光のサンクスに辿り着く。
昨年と違って制限時間を外したので、ギリギリ隊の皆さんには朗報じゃないでしょうか^^*
最終区間は森林公園まで32kmを走るのみ!
はいいんですが、その前半は、またちょっとした林道区間。
まぁここまで来たら200mかそこらのヒルクライムはなんてことないでしょw
…と言えればいいんですが、もう完全に売り切れちゃった脚は、
ケイデンス云々なんて言ってる余裕は完全に無くなっちゃいました^^;;
パインズGCまで頑張ってヒルクライムをこなしたら、あとは延々と下りのみ。
ここでキッチリ回していけば、40km/hくらいは余裕で稼げる区間の筈なんですが、
もはや全て絞り尽くした身体では、そもそもペダルを回すだけの余力さえ無し。
ただ惰性でダラダラと転がるのみで文挟まで。
その後田野までは、軽くアップダウンがあるので少々漕ぎますが、
それでも平均30km/hを保つのがやっと。
田野からの2本の登りは、5km/hまでスピードを落としてカタツムリ走行。
まぁいいじゃん、貯金は既に4時間近くあるんだし。
ようやくゴールの「自然休養村管理センター」にたどり着いたときには、
もう立っているのもやっとの状態でした。
ゴールチェックの写真撮影とメールのあと、
クルマに戻ったものの、自転車を車載する余力もなし。
しばらく運転席のシートにぶっ倒れて数分間気絶してました。
と、まぁ、2日間連続の山岳は、やはり負担はハンパない感じでしたが、
2日間にわたって延々と山の中を冒険できるというのは、
非日常を楽しむ というブルベの本質に対しては
ど真ん中の楽しみ方 といえるかもしれません。
また、難関をクリアしてゴールにたどり着いた時の充実感は
何にも代え難いものである という気持ちを新たにしました。
これが、ゴール時に仲間とスタッフが待っている
通常ブルベの参加者の皆さんなら、完走のよろこびもひとしおでしょう。
というわけで、準備から既にブルベは始まっています!
機材準備、コース調査、体のコンディション など、
万全で本番に臨んでください。
それでは当日、森林公園で皆さんをお待ちしています!
#
by rindo-express
| 2016-07-03 06:00
| 自転車:ブルベ
|
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